シナリオ傾向:クローズド、現代
推奨人数:2人~
戦闘:ほぼ無し
推定プレイ時間:2時間
難易度:ふつう
システム:クトゥルフ神話TRPG
舞台はとある山奥の村。その村は、一人の狂った村人により滅ぼされたという。
探索者達土は砂崩れにより村に閉じ込められ、村で行われた忌まわしき儀式から生き残った村人に身代わりにされてしまう。
果たして、探索者達は儀式から逃れることができるのか?
鶴田
ショットガンを装備している。
発砲する場合は至近距離に近づき発砲する。4D6のダメージ。
回避は可能。鶴田は1Rに2発発砲し、次のRにリロードする。
全てのダメージを無効化する。
MAP
探索者達は友人に誘われるなり、個人的興味なりである山奥の村跡地へ観光に向かう。
村は古い日本家屋が立ち並んでおり、50人ほどが生活していたのではないかと考えられる。
友人が同行している場合、村の解説をしてくれる。
二人は小向祐一と戸田遙というカップルで戸田か突然着いてきたんだと惚気てくる。うざい。
この村は現在廃村になっている。原因は30年前に村人の一人がショットガンで他の村人を皆殺しにしたから。
犯人は捕まっておらず、行方不明。村には惨劇の様子が色濃く残っている。弾痕や血痕などがある。
村には時々観光客が来る。但し行方不明になる者もいる。
村の様子を一通りみたところで〈目星〉。成功で真新しい血痕と弾痕を見つける。
〈医学〉などで、一ヶ月前の血痕であること、おそらく即死だったことがわかる。
村には弾痕がついていない小さな家が一軒あり、犯人の家だと言われている。
犯人の家を調べる
狭い家で、部屋は一室のみ。真ん中には囲炉裏のような穴があり、壁には朽ちたタンスのようなものがある。
持ち出されてしまったか、それ以外の家具はなく、殺風景。
〈目星〉成功で壁とタンスの間からメモが見つかる。
メモ
準備はできた。必要なのは50の遺体。成功すれば私は真理に至る。
一通り観光を終えると日が暮れ始める。
村にきていた、あるいは探索者達に同行していた戸田遙と小向祐一のカップルが近くの宿へ案内してくれる。
この村で行われたのは対象を異界の住人にし、永遠の命を与えるという儀式。
しかし、二人の生け贄に逃げられてしまい儀式は失敗。
犯人は異界と現世の狭間をさまようことになった。
雨が降る時のみ、犯人は狭間から現世に干渉できる。そして、儀式を完遂するために村の生き残りを探す。
儀式の生贄の近くに一定量の水があるか、生贄が濡れていれば犯人は探索者の近くに現れるだろう。
また、狭間から水滴ほどの水などが現世に漏れ出すなどの前兆を感じることができる。
狭間からは犯人の他に、儀式の犠牲者も現れる。但し、死亡しているため、現れるのは思念のようなものである。
彼等は手形を残したり、探索者を引き込もうとしたり、幻覚を見せたりするだろう。
宿へ向かう。小向は、宿は近くにあるので車は置いていこうと話す。車に乗って行っても構わない。
宿へ向かう途中に大雨が降りだす。宿に向かう途中、〈目星〉ロール。成功すると地蔵と人影を発見する。
その人影は水色にぼやけていて、変に平べったく感じる。こちらを見ているような気がする。
不気味な人影を見てSANチェック
0/1
地蔵は台座に乗っている。5つの台座があり、そのうち二つの台座には何も乗っていない。
宿は村の生き残りが運営しているらしいと小向は言う。古い建物で、この村の有力者の屋敷だったと教えてくれる。
宿の様子は小向の話と違い、妙に新しい。3階建ての洋館だが、細かく補修されているのか、完成したてのように見える。
小向はあれ?おかしいな……とかつぶやきながら、入り口へ向かう。
宿の中に入ると、中身もそれなりに立派な感じ。赤の絨毯が引かれており、食堂やラウンジのようなものが見える。スプリンクラーなんかもある。
受付には60歳ほどの女性がおり、探索者達に声をかける。どことなくじとっとした声で、どこか遠くから聞こえているような感じがする。
「いらっしゃい……。泊りかい?部屋は全部あいてるよ。好きな部屋を選びなさい」
と言って地図を見せてくれる。女性はにたりと笑うと話を続ける。
「ああ、タオルを貸してあげるから、濡れた体を拭きなさい。風呂は部屋にあるよ。風呂に入ってると食事が冷めてしまうかもね」
「何かあったら私かじいさんに言っておくれ。早速食事を用意するから、荷物を置いたら食堂へおいで……」
戸田と小向は3階を自分たちだけで使いたいと話す。
受付の奥をよく見ると、夫婦の生活スペースのようなものだとわかる。夫らしきものの姿は見えない。
老夫婦からは感情のようなものは感じられず、心理学でも何もわからない。
質問
夫について尋ねる
ああ、どこかにいるよ。とだけ教えてくれる。
屋敷について尋ねる
昔、まだ村に人が住んでいたころにお金持ちの人が越してきてね。立派な屋敷を立てたんだけど、すぐにあの事件で死んじまってね……。
特に引き取り手もいなかったから、行くあてもなかった私たちが引き取って宿にしたのさ。と教えてくれる。
金持ちについて
さあ、すぐに死んだからね。よくわからなかったよ。悪い人ではなかったけどね。と話す。
事件について
ある日、急にとち狂ったやつがいてね。鶴田って言ったかな。銃を持って村人を殺して回ったのさ。生き残ったのは町に出ていた私らだけだったね。と話す。
しかし、女性に悲しみのようなものは感じられず、ただ淡々と話すのみである。
鶴田について
普通のやつだったんだけど、15の頃だったかね。どこからか不気味な本を手に入れてきたんだよ。それからはろくに働きもせずに家にこもりっぱなしでね。
地下に研究室みたいなものまで作ってね。死なれても困るってんで私らが食事なんかを持ってってやってたんだが……皮肉なもんだね。と語る。
やはり悲観的な様子は無く、どこか達観しているように感じる。
ある程度話すと、女性は料理の準備があると言って会話をやめる。
この老夫婦は鶴田の研究に気づき、儀式を乗っ取る形で成功させた。
鶴田は老夫婦に儀式を乗っ取られているとは知らずにそのまま続行。結果自らは狭間に飲み込まれ、生贄となった村人たちも狭間に閉じ込められることとなった。
しかし、狭間に鶴田と村人が残ってしまったため、齟齬が起こり。成功すれば村の建物ごと異界に転移したはずが、転移できたのは洋館と老夫婦たちだけであった。
また、狭間の世界が現世とのつながりを作ってしまい、雨の日には洋館と自分たちが現世に現れてしまうことに気づく。
老夫婦たちは、儀式を完遂させようとする鶴田を始末する必要があることに気づき、ここに来る観光客をそそのかし、鶴田を始末させようとする。
しかし、一向に成功しないので、探索者達を生贄に鶴田の儀式を完遂させ、異界に現れた鶴田を殺害する計画を立てる。
また、鶴田は最後の生贄である老夫婦の生存に気づき、殺害を狙っているが、老夫婦の目の前に現れれば自分がまけることを知っている。
なお、老夫婦は異界のものであるため、探索者達に触れることができない。探索者からも触れられない。
どの部屋も普通の部屋と言った感じ。ベッドや小さな机があり、特に怪しいものは見受けられない。風呂も各部屋にある。
食事前に探索が可能であるが、あまり長引けば小向と戸田が食事に呼びに来る。
食事の時間になると、雨が先ほどより強くなっていることに気づく。食堂へ降りると、戸田と小向はすでに席についていて、ここの食事はおいしいらしいよなどと話している。
探索者達が席に着くと、食事が運ばれてくる。食事は大粒の肉と野菜が入ったスープとパンであり、シンプルな食事でありながらもおいしく食べることができる。
〈アイデア〉に成功すると、下処理が甘かったのか、少し血の味がすることに気が付く。このことを指摘すると、下処理は爺さんがしたので後で見かけたとこに言っておくと言われる。
小向達は先に食事を終えると、疲れたので眠ると言って部屋に帰ってゆく。
受付と同じ会話を女性とすることができる。夫についてはどこかにいるよと話す。
館の主の日記と無いようについて話すと、そんなものがあったのかい。そりゃ、確かに私たちだね。と話してくれる。
食事を食べることで、鶴田の生贄としてマーキングされる。食事を食べた者が全員死に、老夫婦の憑代が破壊されれば鶴田は儀式を完遂したことになるだろう。
食事を食べなかった探索者も、鶴田の儀式を邪魔するのであれば狙われることになる。
配電盤のようなものがある。ここで適切な技能を使うことによって、一階からのスプリンクラー操作を不可能にできることにしてもよい。
ここを宿に変えるにあたって、不要なものを放り込んだようだ。また、〈目星〉ロールで金持ちの日記が見つかる。
〈幸運〉ロールに成功すればある程度のものは見つかる。但しPCにつき一度だけとする。
館の主の日記
6月20日
屋敷が完成し、村に越してきてから数日が立った。全くのどかな村であり、余生を過ごすにはちょうどよいだろう。
6月21日
この村の人たちは暖かく、私にもよくしてくれる。困ったものと言えば家から出ようとしない鶴田君ぐらいのものであるが、その彼も親切な老夫婦が面倒を見ているようである。
6月22日
雨音に混じり、村から銃声が聞こえる。何があったのだろうか。
至って普通の食堂であり、厨房と繋がっている。厨房には調理器具と冷蔵庫がある。
冷蔵庫には肉が削ぎ落とされた人間の腕が入っている。老夫婦に聞くと食べさせたことを認め、これでお前らは目をつけられた。と話す。
腕を食べたことに気づきSANチェック
1/1D6
部屋に戻り、風呂に入る場合、風呂に入る探索者で1D100ロール。もっとも出目が高い探索者、または女性探索者1人が奇怪な現象に合う。
「あなたがシャワーを浴びていると、なぜか、シャワーの水からじめっとした、雨のようなにおいを感じる。調子が悪いのか、断続的に響くシャワーの音の中に、ぴちゃん、ぴちゃんという音が混じっていることにあなたは気づく。その音は徐々に大きさと数を増し、もはやシャワーの音は聞こえなくなる。体にあたるのは冷たく、じとっとした匂いの水。あなたが思わず身を震わせると、何かが、あなたの体を掴む。それは無数の水色の平べったい手のようなものであり、あなたの体の上を這うように蠢き、締め付けていた。まるで、どこかに引きずり込もうとするように」
恐怖体験によるSANチェック
1/1D4
SANチェックの失敗成功に関わらず、探索者は意識を失う。
【夜】のイベント後、〈聞き耳〉。成功すれば戸田の部屋から銃声のようなものが聞こえたことが分かる。失敗した場合、どこかで大きな音がしたと感じる。
風呂場で血を流して倒れている戸田の姿がある。ショットガンで撃たれたような傷であり、即死であることが分かる。
死体によるSANチェック
1/1D4
戸田の死体を見て、小向は叫びだす。誰がやったんだ!と探索者達に詰め寄るが、〈精神分析〉やショットガンを持っていないことなどを話すことで落ち着きを取り戻す。
落ち着いた小向は、警察へ通報しようとする。しかし、土砂崩れが起こっておりそちらへはしばらく向かえないと言われる。
小向は、一気にやつれた様子で、とりあえず、老夫婦に話をしに行こうと提案する。
老夫婦に話をしに受付へ向かうと、女性に加え、60歳ほどの男性がいる。男性も女性と同じく陰気な雰囲気を放っており、どことなく不気味である。また、右腕が無い。
二人に事情を話すと、男性が笑い出す。
「くふ、ふふふ、おまえたちはもう逃げられない。あいつは狭間から逃れるためにおまえたちを襲う。おまえたちが全滅するまで、あいつは諦めない。水には気を付けることだね」
と話す。何か質問する場合は「あいつは狭間から水のあるところに現れる。今はおとなしくこの中にいることだ。酷い雨だからね」と答えてくれる。
小向は、「あいつ?あの家か?」などと言いながら、隙を見て外に飛び出す。外に飛び出した小向は、ぼんやりとした、人の形をしたようなものに体をぶつける。それは、ショットガンを構え小向に発砲する。
小向はその人型にもたれかかれるように倒れ、死亡する。〈目星〉ロールに成功すれば、小向が死の間際、人影から何かを抜き取ったことか見える。
小向の死によりSANチェック
1/1D6
小向が死亡したのを見ると、男は再び話し出す「ああ、だから言ったのに。明日になれば小雨になる。そうすれば少しは周りを調べることもできるだろう」
何か質問する場合、受付での会話と同じことを答える。
小向の死体は扉から数mほどのところにあり、死体の様子を詳しく調べるためには雨にぬれる必要があるだろう。
もし、雨に濡れながら外に出るのであれば、探索者達は幻覚を見る。
「無数の人影があなたの周りにいる、彼らは体のどこかが欠けていたり、穴が開いたりしている。それらは一様に、あなたに救いを求めるかのように手を伸ばしている」
恐怖体験によりSANチェック
0/1
小向の死体にたどり着くと、日記を数ページ握りしめていることに気づく。
鶴田の日記から抜粋
6月XX日
研究は順調だ。わたしはこの世界を抜け出し真理へと至る。研究に没頭するあまり、この村の人たちには迷惑をかけてしまった。しかし、それもすべて報われるだろう。
6月XX日
つい、老夫婦を研究室に入れてしまった。少し怖がらせてしまったようであるが、明日も食事を持ってきてくれるだろうか?
6月XX日
あれ以来、老夫婦は研究室を見たがるようになった。わたしもついつい研究の話をしてしまう。勿論、肝心の部分は話していない。
6月XX日
ついに決行の時だ。あの老夫婦が町から帰ってくるころには、この村はすべて片付くだろう。そして、老夫婦を始末する。
6月XX日
失敗だ
6月XX日
ここはどこだ
6月XX日
してやられた。奴らは儀式の存在に気が付いていたのだ。奪われた。なんとしても、やつらを始末しなければいけない。ここは狭間であり、地獄だ。
6月XX日
殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない
なお、死体を触らず次の日に調べる場合は、雨に濡れており太字部分が読めない。
寝る場合、1D100を振ってもらう。もっとも大きい出目の探索者は、不気味な夢を見る。
「あなたは、押し入れの中に隠れている。あなたの体はなぜか小さな子供のようになっており、母親にここに入れられたことを思い出す。
押し入れの襖の隙間から、母親と父親が手を握り合って座っているのが見える。その姿は何かにおびえているようだ。
突然、大きな爆発音のような音が鳴り、両親が身を震わせる。銃を持った男が現れ、あなたの居場所を聞いている。
父親が知らないと答えると、彼は撃ち殺されてしまう。母親もあなたの居場所を答えない。業を煮やした男はあなたの母親も射殺する。
ぶちりと千切れた首が、あなたの隠れている押し入れの襖のほうへと転がった。その様子を見ると、男はあなたの視界から姿を消す。
あなたがふと息を吐くと、あなたがのぞいている反対側の襖が開き、腕が伸びてくる。あなたは足を掴まれ、引きずり出されてしまう。
「最後までお前の身を案じるとは、いい母親だな」その言葉と同時に、あなたは胸に熱と痛みを感じる。薄れゆく意識の中、母親がこちらを見ているような気がした」
目を覚ますと、足に手形が残っている。
恐ろしい夢と手形を見てSANチェック
1/1D4
なお、探索者達は全員足に手形が残っている。
手形によるSANチェック
0/1
雨は小雨になっている。老夫婦に聞くと、村に行って少し何かする程度であれば大丈夫だろうと答える。
日記を老夫婦に見せた場合、日記に出てくるのは自分たちであることを認める。
また、自分たちはたまたま街に出ていて儀式を逃れたこと。結果、鶴田の儀式は失敗したと思われることを話してくれる。
そして、鶴田は異界へ向かおうとしており、失敗した結果狭間にとらわれたこと。雨に乗じてこの世界に干渉し、我々を殺すことで儀式を完遂しようとしていることを教えてくれる。
研究室のことを聞くと、鶴田の家の地下にあることを話し、鍵をくれる。新たな犠牲を出さないため鍵を持っていたとのこと。
実際は、異界の食べ物(おじいさんの右腕)を食べさせることによって探索者達にのみ鶴田の殺意が向いている。
あなた達が車で走っていると、前も見えないような大雨が降り出す。
車がぬかるみにはまり停止すると、無数の手形が窓に張り付く。そして、銃を構えた男がこちらを見ていることに気が付く。
小雨が降っている。最初に来た時よりも陰鬱な雰囲気なように感じられる。鶴田の家の扉に手をかけると、何かに手を掴まれる
鶴田の家
冒頭にあったメモは発見していない場合無くなっている。それ以外は特に変わりはない。
地下室を探すため〈目星〉、成功すると箪笥に動かしたような跡があることに気が付く。〈目星〉に失敗した場合でも、時間を掛ければ発見できる。
最初に訪れた時に箪笥を動かすなどした場合は他の場所に用意する。
箪笥の下に木でできた扉。鍵で開けるか、〈機械修理〉、〈鍵開け〉、もしくは10点のダメージを与えると壊れる。
時間制限があるように振舞うとたぶん面白い。
道具などは特に残っていない。壁に本棚があり、中央には30㎏程の地蔵が1体。
本棚に『儀式書』。
儀式書を解読するためには3時間かけて〈日本語〉ロールを行う必要がある。
解読した場合は以下のことが分かる
この儀式は、50の遺体を用意することにより別世界へと干渉し、異界へと至る儀式。
この方法により異界へ向かったものは、老いることがない。異界へと至ったものは、たとえ現世に帰ったとしても、現世の生物に触れられない。
異界には儀式を行った場所、50の遺体、そして儀式を行った者が向かう。
遺体は異界へ至る過程で魂へと変換され、異界で消滅する。
現世には憑代に選んだ物のみが残り、憑代が破壊されない限り儀式者は不死身である。なお、憑代は魔術的防御がかかる。
クトゥルフ神話技能に+3。
なお、研究室で解読により3時間経過した場合は、外で雨が強くなり、足音が聞こえる。
急いで逃げ出さなければ鶴田に襲われる。憑代を持ちかえる場合は認める。
憑代は魔術的防御がかかっており、この場では破壊できそうにない。
異界、あるいは狭間にいるものは魔術的防御を解くことができる
3時間経過しなかった場合、特に雨脚が強いということもなく、安全に帰ることができる。
3時間経過した場合、〈幸運〉ロール。失敗した者は出目が高い順に鶴田に襲撃される。憑代を持っているものは襲撃されない。
車に乗っている場合、鶴田は車に向かって二発発砲してくる、〈運転〉に2回成功すれば逃走できる。失敗した場合は同様に襲撃を受ける。
鶴田は探索者にショットガンを2発撃つと消える。一発ごとに4D6ダメージ。どちらか一発のみ〈回避〉可能。
鶴田が追手として現れた場合SANチェック
1/1D6
探索者達が宿に帰ると、老夫婦が出迎えてくれる。
1.憑代を持っている場合は、わかっているよ。破壊するんだろう?と言い、渡すとその場で破壊する。破壊すると、もう大丈夫なので部屋で休むように言う。
探索者達が破壊するか決断できず悩み続ける場合、無理やり破壊させてもよい
2憑代を持っていない場合、何も見つからなったのかいと聞いてくる。儀式書を見せるとよく読んでおくんだねと言う。
3.何も見つからなかったというと、そうか、ならいい、もうおしまいだね。という。
地蔵をもとの場所に戻した場合、そのことを伝えると秘密裏に破壊に向かうだろう。→1の場合。
1の場合、自室に戻ったところで、憑代を破壊され消滅しかける鶴田がスプリンクラーを作動させる。
2の場合、自室に戻り、儀式書を解読したところで探索者達を鶴田に殺させようと老夫婦がスプリンクラーを作動させる。
3の場合、自室に戻ったところで鶴田に探索者達を始末させるべく老夫婦がスプリンクラーを作動させる。
あたりに水が撒き散らされ、探索者達もずぶ濡れになってしまう。じめっとした雨のにおいがそこら中に広がり、無数の手があなた達に絡みつく。
屋敷はガタガタと揺れ、窓にも手が張り付いている。
恐ろしい光景にSANチェック
1/1D4
ここで〈目星〉〈聞き耳〉ロール,
無数の腕はあなた達を引き込むように掴んできている。〈目星〉に成功すれば、戸田の顔が見える。
戸田は探索者達を一階へ引っ張ろうとしていることに気が付く。
3階からは鶴田が探索者達を殺しに向かってくる。鶴田に合うと戦闘開始。〈聞き耳〉で鶴田の足音を聞くことができる。
鶴田は部屋を調べながら向かってくるため、多少は猶予があるだろう。手から2回連続で逃れられない場合、一階に向かわない場合は鶴田が現れる。
無数の手から逃れるため、STR6との対抗ロール。ほかの探索者が協力すれば自動成功。
腕は犠牲者たちの腕であり、助けを求めて一階へと連れて行こうとするもの、ただただ探索者を掴むものなどさまざまである。
一階に降りたところで〈目星〉、成功すれば受付の中、生活スペースへの扉に無数の手形が付いていることが分かる。
〈幸運〉ロールに成功すれば受付の中に小向の姿を見る。受付に行けば扉に付いた無数の手形に気が付く。
受付の扉を開けると、老夫婦が中におり、何かを隠すように立っている。探索者達は老夫婦に触れることができない。
扉を開けると同時に無数の腕が部屋の中に入り込み老夫婦に掴みかかる。腕は老夫婦を隠しているなにかから引きはがす。
老夫婦が隠していたものは30kgほどの地蔵。鶴田の家に合ったものと同じに見えるが、無数の腕が絡みついており、崩れかけているように見える。
地蔵を破壊しようとするなら、簡単に破壊できる。
1.鶴田の地蔵を破壊し、老夫婦の地蔵を破壊した場合
地蔵を破壊すると、老夫婦たちの不気味な雰囲気が消える。無数の腕は動きを止め、探索者達の前に鶴田が現れる。
鶴田は悔しげな顔をしつつ姿を消す。老夫婦たちは憎しみのこもった眼を探索者達に向け消えていく。そして、無数の人影が天に上るように消えてゆく。その中に戸田と小向の姿もあり、満足げに微笑んでいた。
館は突如時間が経過したかのように古びている。数日待てば救助がやってくるだろう。
1D10の正気度回復
2.鶴田の地蔵を破壊せず、老夫婦の地蔵を破壊した場合
地蔵を破壊すると、老夫婦たちの不気味な雰囲気が消える。無数の腕は動きを止め、探索者達の前に鶴田が現れる。
鶴田はショットガンを構えると、老夫婦に向け発砲する。老夫婦は死亡し、鶴田は「完成だ」と言い残すと無数の腕と共に姿を消す。
一瞬、苦しそうな顔をするたくさんの人影が目に入る。その中には戸田と小向の姿も見える。
館と村は消え、嘘のように何も残らない。
何もかもが消え、ただ茫然と立ち尽くす探索者達だが、数日後には救助がくるだろう。
1D3の正気度回復
3.鶴田の地蔵を破壊し、老夫婦の地蔵を破壊しなかった場合
鶴田が探索者の前に現れるが、老夫婦が何やらまじないを唱えると苦しみながら消えてしまう。無数の腕も消え、たくさんの人影が何かに飲み込まれるように消えていく。その中には戸田と小向の姿もあり、苦しそうな顔を探索者に向けている。
老夫婦は助かったよと不気味な声で言い残し姿を消す。
館と村は消え、嘘のように何も残らない。
何もかもが消え、ただ茫然と立ち尽くす探索者達だが、数日後には救助がくるだろう。
1D3の正気度回復
4.鶴田の地蔵を破壊せず、老夫婦の地蔵も破壊しなかった場合
鶴田が探索者達の前に現れるが、老夫婦が何やらまじないを唱えると苦しみながら消える。鶴田は消える寸前にショットガンを打つ。
地蔵が破壊され、愕然とした様子の老夫婦はそのままの表情で姿を消す。無数の腕はいき場を失ったようにもがき、探索者達に絡みついてくる。
その中には戸田と小向の姿が見えた。
後日、救助隊が古びた村にたどり着くと、洋館の中に正気を失った探索者達の姿を見つけるだろう。
現在SAN値の半分を喪失。不定の狂気に陥る。1D6ヶ月間精神病院に入院。
1か月ごとに1D100ロールを行い、95以下であれば1D3の正気度回復、96以上であれば1D6の正気度喪失。
その後、狂気が治療され退院する。